人の不幸はホッと安心…蜜の味
あー良かった…私だけ…じゃない…のですね(涙)
先日初めて来られた親御さん
自分以上に大変な状況の親子に「不登校cafe」で出会えました。
その時でてきた言葉は、涙をこらえながらも安心した様子をうかがえました。
私は今「不登校cafe」という不登校の子や親の居場所を、毎週月曜日に仲間と一緒に運営している。
スタートして今月で1年たったところ。
私自身が不登校の子を持っていた親であり、一緒に活動してくれる仲間も
同じく現在進行形の不登校の子を持つ親で…
そんな私たちの経験は今…活かされています。
不登校の子どもは一度復帰できても、また不登校に戻ったりする場合もあったり
兄弟で不登校になるなんてこともよくある話し。
子どもは、もちろん不安だろうし辛いでしょう。
そしてそれを支えていく親だって不安になる。
自分のせいじゃないかと自分を責め、親としての自信を見失うことさえあります。
私自身も泣いたり怒ったりパニックになったり
通院こそしませんでしたが「鬱っぽい」状況にもなったりして
ずいぶん迷走しました…
経験者だから分かる気持ちがある。
気軽にふらり相談できる場所を作ろうと始めた
「不登校cafe」です。
そんな中で先日来てくれた親御さん
今の状況を嘆き苦しみもがいていらっしゃる中で
他の親御さんの話に安堵
「え、うち昼まで寝てるよ」
「同じよ~うちもゲームばかりしてだらだらしてるよ」
「あるある。片付かない汚部屋…理解できないよね~」
「イライラして追い詰めちゃったりすることあるし」
たくさんの共感と状況のシェア
色々とお話していくうちに
「あー良かった…私だけ…じゃない…のですね(涙)」
その声のトーンと表情は、力が抜けた感じのほっとして微笑んでいました。
不登校の期間も、不登校になった子の数も…私の勝ちだったもんね~(笑)
きっとまだマシだ…と思えたハズ
人の不幸はホッと安心…蜜の味
そうやって心を落ち着かせるテクニックとして
まずは親が元気で過ごせるのが一番
私は子供時代いじめられっ子でした。
悪口、無視、バイキン扱い…今でも思い出せば悲しくなる
言い返さず耐え抜く3年間。
よく我慢して学校へ行っていたもんだわ…
そんな中で
同学年に同じようにいじめられている子が数人いたの
仲間だ…!!!
その存在がとても心強かったことを思い出す。
誰もいじめのことを話題にはせず、一緒に過ごす。
笑いあうことだってあるが、友達というよりは同志
そんな私たちに容赦なく
気持ち悪い、近寄るな、こっち見るな…などなど
悪口を言われていたけれど
ターゲットが「自分だけ」
という状況からは抜け出せて
私は少し傷つくことが緩和されている気がしていた。
そして
自分と同じようにいじめられている子の存在は
「私だけじゃないんだ」
と感じることができ孤独を感じずに済んだ。
自分と同じか自分より辛い不幸な状況
「人の不幸は知ると安心する」を体験
ちょっと残念な自分だけど、それが人間というものなのかも…
母は犯罪を犯したドキュメンタリーを
繰り返しよく見ている
たくさんの男性を騙し
殺人を繰り返し、
借金して、踏み倒し、お金を得て生活していく
ずいぶんハードなもの見てるな…と思いつつ
それを見ながら母は…
「酷いことするわぁ」
「お母さんがこんなじゃなくて良かったねー」
「お母さんは借金だけはしてないから
変な取立てが来ても、そこだけは信じちゃダメよ」
「こういうのを見ると、まぁ自分は幸せな人生だったと思うんだわ」
そう言いながらホッと穏やかな表情で画面を見ている
人と比べることで
「自分は恵まれている」とか
「これで良かったんだ」とか
感じるものだったりする…人間だもの
人の不幸はホッと安心…蜜の味
あなたの辛い経験も
誰かをホッとさせることができる
本当だよ
きっと安心を与えられる存在になれる
その経験は生かすことができるから
だとしたらあなたは何を語りますか?