許さなくていい許せなくていい
私は小5から中3までイジメられていた。
心にたくさんたくさんの傷を負い…
今も許せない人たちがいる
泣いて泣いて苦しんで
それなのに
自分に非があったのではないか
とさらに自分を追い詰める。
そんな優しい考えを持つ私だった（笑）
お人好しすぎるよねー
大人になった今は図太く成長。
でも当時はホント
やり返す勇気もほとんどなくて
やられっぱなしで…
自分を守る術を知らなかったし
親にも迷惑や心配をかけたくなくて言えなかった。
先生も気づいてくれない。
いや気づいてくれた人もいたが
深く踏み込んで聞いてくれる人はいなかった…
大丈夫か？と聞かれて
何と答えればいいのか…
うまく言葉にできなかったのだ。
周りに本気で守ってくれる人はいなくて
どうすればいいのかわからないまま
混乱しつつ耐えていた。
そんな中で
一度だけブチ切れしたことがある。
下校後、公園に通りがかった私に
1つ年下の男子が
周りの友だちに「この人イジメられっ子」と吹聴し
遊びで使っていた水の入ったバケツを
私の足元めがけて投げてきたのだ。
私の靴びしょ濡れ。
その瞬間
ブチっ
頭の中で何かがはじける音がした。
私はバケツに水を汲み反撃し
互いにびしょ濡れに…
そして相手の親に言ってやると家に突撃し
玄関で仁王立ちになって、事の顛末を相手の親に叫んだ…
でもね
全然スッキリしなくて
むしろ悲しみでいっぱいの気持ち。
トボトボと歩いて家に帰ったこと
記憶の片隅に残っている。
小学高学年の子どもだったけれど
「やり返しても虚しい」
に気づくには十分な出来事だった…
その後
高校へ進学して心機一転
そんな心のキズを隠しながら、友だちもできた。
ある日
友だちの誕生日プレゼントを買いに
おもちゃ屋さんへ。
ジクソーパズルが好きな子だったので
良さげなものがないか探しに立ち寄ったのだ…
会計をしようとしたら見覚えのある顔。
なんとそこには
バイトとしてイジメっ子女子２名が
「・・・・・」
言葉にならない
サイアクだ。嫌だけど仕方ない。
そのままお会計をする。
品物を受け取った時
1人の子が「中学の時はごめんね」と…
そら耳かと思った
が確かに聞こえてしまったのだ。
「え？？？」
見上げると
まっすぐ私を見る彼女がいて
もう1人のイジメっ子は
謝る彼女を見てびっくりしてたな…
私は困惑しながらも小さく頷いて
店を後にした。
帰り道
自転車を漕ぎながら涙が溢れた（泣）
「許せるわけないじゃん」
しばらく
この出来事は私の中で
繰り返し思い出しては
色々な感情や考えを巡らせることとなる。
許せない気持ちと
謝ってもらえた嬉しさとを行き来した。
その謝ってくれた子は
私と同じく父親を中学時代に亡くしていて…
そんなことも思うと
「寂しさを抱えたもの同士」かもしれない
と通じ合うものさえ見えてきたりして。
だからと言って
イジメられた事実が許せるわけでもなく
その時は…それ以上
このことについて考えるのは辞めた。
高校生の私にとって
中学のイジメられっ子時代は
もう終わらせたことと
そう無理やり片付けた…
イジメられっ子時代から5年後
成人式の日
晴れ姿で彼氏の車で送迎してもらい
イジメられっ子のイメージ返上したの。
30年ほど前の私の思い出の成人式だ。
イジメっ子の
「え？」
「コイツに彼氏いるの？」
って顔を今でも忘れられない。
イジメをやり返すのではなく
幸せになった姿で仕返ししたのだ。
イジメられて泣いてばかりだったが
いつか見返してやる！！
怒りのエネルギーはフツフツと
小さく燃え続けていたよう
成人式が
あのいじめられていた舞台
卒業した中学校で行われると知り
「行きたくないなー」とも思ったが…
当時の彼の
「車で送迎してあげる」の一言で
見返すチャンスに早変わりしたのだ。
うーーーんスッキリ
時が過ぎて
大人になり結婚し子どもを持ち
さまざまな経験を重ねて
イジメられた経験は
人とのコミュニケーションにおいて
ちょっと怖いとか緊張するとか
身構えてしまうトラウマにもなってるが
なぜ人は人を排除しようとしたり
酷い言葉を投げたりするのだろう…
この傷ついた心はどうしたらいいの？
人間への探究にもなっていて
心理学が好きになった。
許せないままでもいい。
許さなくてもいいのだ。
そんな自分を嫌いにならなくていい。
幸せになっちゃえばいい！！
人は強くなれるし成長もする。
幸せになることを求めて生きていれば
きっと大丈夫。
頑張って生きてきた自分も
許せない気持ちも
優しくそっと自分で自分を抱きしめてあげてね♡
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